今回は「欠損金(純損失)の繰越控除」についてご説明します。
欠損金(純損失)の繰越控除とは、
ある年に赤字が生じた場合、
将来の黒字と相殺することができる制度です。
例えば
1年目で100万円の赤字が発生し、2年目で300万円の黒字が発生した場合
1年目の法人税(所得税)はもちろん0、
2年目の法人税(所得税)は課税所得300に対して税金がかかってきます。
しかし、この繰越控除の制度を利用すると、1年目のマイナス100を
充当することができ、2年目の課税所得が200となります。
仮に税率が30%とすると2年目の法人税(所得税)は、
繰越控除の制度を利用しなかった場合、300×30%=90万円
利用した場合、(300-100)×30%=60万円
と、30万円の節税になります。
ここで、法人化メリット、つまり個人との違いですが、
個人の場合、欠損金の繰越可能期間はわずか3年です。
一方、法人の場合、繰越可能期間は7年
(資本金1億円以上の会社は9年)です。
7年もいらないよ!とお考えの方!
不動産は良くも悪くも安定してしまいます。
一度赤字になってしまえばそこから黒字にするためには
立ち退き、リフォームを行い、家賃引き上げ、入居促進など
地道に行っていくことが必要です。
そう考えると過去の赤字を解消するには7年は長くはない
のではないでしょうか。
むしろ、3年しか繰り越せない場合には、やっと黒字に転換したという時に
繰り越せる欠損金(純損失)がなくなってしまうなんてことにも。
法人化することで、赤字を繰り越し、将来の黒字が発生した時の
所得とぶつけ、節税が可能です!
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