所得税・法人税を賢く節税

実質的な​税率はいくら??

よく、個人は税率が高いから法人の方が得と言いますが

ここで、「税率」に対する考え方を整理しておきましょう。

まず、個人ですが、

給与所得(給与収入-給与所得控除)や不動産所得などを

合算し、そこから所得控除(配偶者控除など)の合計を差し引きます。

その金額を「課税所得」と言います。

この「課税所得」に対して税率を掛ける。

式で表すと

(給与所得+不動産所得など-所得控除)×税率

ただし、個人の場合、累進課税制度なので以下のような税率となります。

所得(万円) 税率(所得税・住民税率)

~195  15%
195~330  20%
330~695  30%
695~900  33%
900~1800 43%
1800~   50%

ここで、誤解されている方がいらっしゃいますので補足説明をしておきます。

例えば、課税所得が500万円の方は

500万円×30%=150万円の税金が発生・・・

ではありません。

あくまでも、195万円までは15%

195~330万円に対しては20%

330~500万円に対しては30%

です。

なので、所得税と住民税は

195×15%+(330-195)×20%+(500-330)×30%

=107.25万円となります。

ですので、実質的な税率は30%ではなく、

107.25÷500=21%となります。

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